それから数日後。
バイト中、忍に謝罪したいけど会う勇気が持てず、上の空でボーッとしていると、ホッシーとマッチャンが単車に乗って現れた。
「大樹ー、ガソリンくれー」
「バブじゃん(CB250T)
どうしたの、これ」
「ローンで買った」
「ふぇぇ~カッケェーなあ。日章カラー」
あの時は中学生だったから車種は分からなかったけど、これがもし富士山ではなくピンクだったら、ホッシーに蹴りを入れていた。
「お前ら流しってもう出たの?」
「ああ、何回か出たよ。
バブはまだ出してないけど」
「辻霧にさ、ピンクのバブ出してる奴いない?」
「ピンクのバブ?」
ホッシーとマッチャンは顔を見合わせ、マッチャンが答えた。
「見たことねえな。なんで?」
「いや、別に」



