翌週、7月。 あれから忍は検査入院の後、特に大事に至るケガはなかったと、雅紀からホッシー、ホッシーから俺という経由で知らされた。 「大樹ー、なんかポストに封筒入ってたわよ」 「封筒?」 大樹様へと書かれた封筒には、現金10万円が同封されていた。 「わざわざ届けてくれたのか‥ よっぽど怖いんだろうな、牧村さんが」 これを返してきたという事は、必然的に残りの20万円も払う必要がない。 ただ働きから解放されたのは喜ばしいが、素直に喜べる結果ではない。 「‥‥‥‥」