車の中で全ての事情を話すと、運転していた先輩は公衆電話の前で車を停め、仲間に連絡し始めた。
「どうよ?」
運転手の先輩が戻ると、牧村さんが尋ねた。
「悪光浪士の車は把握してる。
都築が買ったのも黒のマジェスタって割れてるから、すぐに見つかると思うよ」
「だとよ」
「‥ありがとうございます」
1980年代、携帯はもちろんPHSやポケットベルもまだまだ普及していない時代だった為、連絡手段は家の電話か公衆電話。
その為、俺たちは一旦、牧村さんの家へと戻り、捜索している北帝連の関係者達からの連絡を待つ事となった。
「悪い奴だね~、都築の野郎も」
「俺は前から気に食わなかったけど、牧村くんの舎弟だから手を出さなかっただけだよ」
「そろそろ理解させる必要がありそうだな。
親鳥の居る巣から抜けだしてハシャイでると、どんな目に遭うか」
(‥‥‥‥)



