翌日。
バイト帰りに深夜スーパーの敷地にある自販機でコーヒーを買っていると、後ろから肩をポンポンと叩かれ俺は振り返った。
「ん?ウワッ!マミさん!」
「今晩は。アイス食べます?」
「た‥食べます!」
とっさの出来事とはいえ、ここで遠慮して断る程、俺はバカじゃない。
少なくとも、アイスを食べている間はマミさんと二人切りで話せるという事なのだから。
「どうぞ」
「ありがとうございます!」
「では、私は家で食べますので」
「えっ!?」
マミさんはそう言って歩き出してしまい、俺は慌てて渡されたカップアイスとスプーンを手に隣に駈け寄った。
「ちょっ‥ちょっと待ってください!
オレ一人でアイス食べるの恥ずかしいんですけど!!」
「ですが、スプーンはそれしかないので‥」
「オレ蓋で食いますから!
マミさんこれ使って下さい!」
「‥‥‥」
少し強引ではあるが、俺はマミさんを引き止める事に成功した。



