そんな正義感を出した所で、状況は何も変わらない。火に油を注ぐだけの行為。
「なにこいつ。ムカつくんだけど」
単車の持ち主じゃない方の男は、そういって忍の前に詰め寄った。
「ヤスオ、こいつやっていい?」
「まあ待てよ、こっちのガキの出方次第だろ」
ヤスオという男は仲間に静止を促すと、再びこちらへ顔を向けた。
「で、お前は弁償する気ねえの?」
「‥‥‥」
ここで無いと答えれば、間違いなくこいつらは暴力を向けてくる。
「‥いくらですか」
「10万。‥と、言いてえとこだけど、半額にしてやんよ」
「ご‥5万なんて、ムリです‥」
「はあ?いくらなら出せんだよ」
「‥5千円くらいでしたら、親に適当に言ってなんとか‥」
「‥‥‥」



