忍とヤスオが睨み合っていると、ヒロトがヤスオに小声で言った。
「おい‥今、北帝連と揉めんのは‥」
「っ、じゃあどうしろってんだよ、
こいつらヤル気なんだぞ」
「あ、それはご心配なく。
あんたら今日、壊滅するらしいよ」
「!!」
忍はそういってこちらにクスリと笑いかけると、次の瞬間、ヤスオの顔面を殴り飛ばした。
「ガハッ」
「ヤスオ!」
忍のタイマンを邪魔させる訳にもいかないし、俺もヒロトと始める事にした。
「アンタの相手は俺みたいっすよ」
「っ、テメーら、マジでヤル気かよ」
「アンタのせいであいつ、肩の腱切れて野球出来なくなったんすよ」
「‥だから何だよ」
「うわ~‥‥ダメだこりゃ。
手加減する必要ない悪者じゃん‥‥」
「あ?殺すぞテメー!」
「‥‥‥‥」
情状酌量の余地が無いと分かれば、ケンカは初めてだけど、やり過ぎちゃってゴメンナサイな展開になっても心は痛まない。
「腕力には自信あんすよね、俺。
小心者だけど」
「ガキが‥‥勝てると思ってんのか」
「忍の177キロパンチには負けるけど、ホームラン打てるくらい強力なパンチだから、痛かったら言って下さいね」
「ナメてんのか‥‥」
「まあ、手加減するつもりはないけど」
「‥‥‥」



