強制パンチパーマのチームで良かった。
あの時と同じ顔、同じ髪型。
単車のカラーだけは、ピンクから黒に変わっていた。
「誰だよ、オメーら。
牧村くんの伝書鳩か?」
ヤスオの問いかけに、KHから降りた忍が答える。
「北帝連、野球部エースだよ」
「あ?」
「あ~‥えっと、同じくキャッチャーです」
「‥‥?」
しかめっ面を浮かべる二人をよそに、忍は奴らの単車の前に歩み寄った。
「へえ~。傷はもう無いんだ~」
「傷だと?」
「このきったねえ塗装、10万でやってくれる知り合いさんに頼んだんすか?」
「‥‥!
オメーらまさか、あん時の」
「北帝連に入りやがったのか」
「久しぶり~、ゲス野郎共」
「っ‥」
なにもそこまで挑発しなくともと、呆れて遠くから見守っていると、忍はヤスオの前に立った。
「あん時も別に、やろうと思えば勝てたんだけどよ、俺らは野球少年だったから、勝ちをテメーらに譲ってやったんだよ」
「調子に乗んなよ、ガキが」
「俺の177キロのストレートパンチ、二年越しに喰らわせてやるよ」
「いや、だから故障だって、それ」



