国道の下にある、川沿いのガード下には、北帝連のメンバーが既に40人ほど待機していて、
30台ほどの単車が綺麗に揃えて停車されており、牧村さんの到着に全員が立ち上がって出迎えた。
「直行の奴らを除いて、ほぼ揃ってんな。
目立つから全員座れ」
『オッス!』
映画で観る様な、野太い声の返事に唖然としていると、俺と忍を除いた全員が固まってヤンキー座りをし、牧村さんに顔を向けた。
「こっちが忍で、そっちが大樹な。
照れ屋さんだから、自己紹介は勘弁してやれ」
『オッス!』
恐ろしい外見の方達にペコリと頭を下げると、牧村さんは話を続けた。
「なんの因果か、この街は時代の節目っつーと、なぜかこの夜を選びたがる」
『オッス!』
「漆黒の女王が消えたあの日から3年。
くだらねえケンカやイザコザなんてのは、1つ1つ片づけてたら切りがねえ。
だったら上からデカい布でも被してやりゃあ、ちっとはこの街も静かになると思わねえか?」
『オッス!』
「黒い布からハミ出たゴミは燃やしちまいな」
『オッス!』
「潰せ、辻霧の奴らを」
『オッス!』
各自が自分の単車の元へ歩き出し、俺は急いで特攻服に着替えると、そこへ牧村さんが現れた。
「車に入れといてやるよ、服」
「あ、スミマセン」
「廃棄処理場は、港の手前にある。
俺らはそのまま港に向かうから、そこからお前らは二人で行ってこい」
「はいっ」「うっす」
牧村さんはそう言って車へ戻ると、運転手の男がエンジンをかけたと同時に、北帝連のメンバー達は一斉にエンジンをかけ、牧村さんの号令とともに出発した。
「出るぞ」



