生きる事に対する執着心を取り戻せたのは、彼女に対する好奇心。
そんな小さな事でも、人は途切れかけた道を修復できたりもする。
『メイファンって何歳?』
「22」
誰しもが望む未来を確約された人生を送れる訳じゃないけど、だから毎日を精一杯生きていかなければならない。
『ねえ、メイファン』
「ん~?」
『一個だけ、私と約束して』
「うん、いいよ」
私に明日をくれた、この人が生きている限り、この残酷で不平等な世界の行く末に、顔を上げて立ち向かっていく勇気が湧いた。
『私より先に、死なないでね』
「うん、わかった。約束する」
『あと、ウソ吐いたり裏切ったら殺す』
「………」
『……?』
貴方に出会えたこのシナリオを
私は精一杯、生きようと思いますーー
『メイファン?』
「…すいません。歳、サバ読んでました」
『………』
【メイファン。明日をくれた人】完。



