タバコの灰が私の横に落ちると、ケイティは脈絡なく呟いた。 「今やってる映画、面白いよ」 『え?』 顔を見上げると、ケイティは通りの先にある映画館の方を見つめていた。 「リチャード・ギアと、なんだか凄く美人の新人女優が出てた」 『…映画なんて、別に観たくない』 「入り口のハンバーガー、美味しいよ」 『……』