90'sシリーズ/外伝








その後、夜になって再びあの歓楽街に向かうが、この日もケイティの姿が見当たらなかった。








『……?』







まだ少し早かったのか、それとも客を捕まえて仕事中なのか。

そこから一時間ほど待つがケイティは姿を現さず、痺れを切らした私は殺人犯のおばさんに声を掛ける事にした。








『ねえ、おばさん』


「ん~なんだい」







くわえタバコで太い腕を組み、通行人に睨みを利かせながら返事をくれる娼婦。








『向かい側によく立ってる、ケイティっていうブロンドのお姉さん知らない?』


「死んだよ、10日くらい前に」


『……え』









あの時の様に、心臓がゆっくりと暴れだす








「モーテルで客に殺されたよ。

首締められて、バッグも持ってかれたらしいね」


『………』