殺す事も、殺される事も、あの街で生きる以上、みんな覚悟が出来ている。
そういう脳じゃなきゃ、自身を保てず命取り。
「家に帰れ。死ぬよりはマシだろ」
『……。』
帰らないと言えば、ブラッドを困らせる。
『…ブラッドは?』
「俺は、1人ならどこでも生きれる」
『………』
一緒に連れて行ってほしい。なんて言えない。
『…前に話した、ケイティって人の所に行く。
もしムリだったら、その時は家に帰るから、私の事は心配しないでいいよ…』
「その娼婦の特徴、念のため教えていけ。何かあったら連絡するから」
『…アメリカ人。髪はブロンドで、胸の真ん中にキューピッドのタトゥー』
「わかった。
生きろよエレナ、あいつらの分も」
『………』



