あっという間の出来事だった。 ドクドクと心音を早めながら息を殺していると、やがてユダヤの奴らは住処から出て行き、車のエンジンがかかって急発進する音が聞こえた。 「クソッ…」 その音を聞くと同時に、ブラッドは立ち上がって階段を駆け下り、マックス達の元へ向かった。 『……ハァ……ハァ……ハァ……ハァ…』 呼吸が苦しい。 心臓も破裂しそうなくらい、暴れている。 『………』 胸に手を当てながらゆっくりと立ち上がり、私もブラッドに続き下へ降りた。 「来るな!!」 『!!』