90'sシリーズ/外伝








リビングを見渡せる、廊下にある柵の隙間から、私とブラッドは身を屈めながら下の様子を伺った。







『………』






また、あのギャング達が来たのか、それとも警察でも来たのか。訳の分からないまま隠れていると、リビングに現れたのは、イアンに銃を向けながらリビングにゆっくりと足を踏み入れる、ユダヤ系の奴らだった。







「お…落ち着けよ、モーリス…」






イアンは両手を上げ、後ろ歩きでリビングに追いやられ、4人のユダヤは全員が銃を手にしていた。






「ようマックス、ブラッドと女は上かい?」


「今夜もバスルームのあるモーテルまでドライブだよ、モーリス。気づかなかったか?」


「ああ、そのへんは疎くてね」






マックスと喋るのは、昼間バスケコートに来ていた男だった。






「…コカインか」


「悪いなマックス。20万あれば、この腐った生活から抜け出せる」


「……。」