マックス達の負担を減らすには、あまり目立つ行動は避け、武器を扱える様になり、最低限、自分の身を守れる様になる事くらいしか思い浮かばない。
「あ、あれ私の客だ。ごめんエレナ」
『うん、もう行くよ。邪魔してごめんね』
「またね、エレナ」
『うん、またね』
けど結局、それを見越して次なるシナリオを押し付けてくるのが神様だから、そう考えると頭を悩ませるのもムダな気がしてきた。
「こんばんは、お嬢ちゃん。いくら?」
『100万ドル』
「残念、今日はちょっと足りないな」
『ふうん。お金持ちだね、おじさん』
100万ドル拾えば、みんなで安全な町に家でも買って安心な暮らしが出来るけど、おそらくそんな幸運は私に用意されていない。
(私のこれまでの不幸って、いくら位だろ。
500ドルくらいかな)
もしかしたら500ドル拾えるかも知れないし、帰りは下を見ながらサウスブロンクスまで歩く事にした。
『…あ、10セント。
しかも、ちょうど1マイルくらいだし』



