男達が去り、二階へ上がると、イアンが膝を抱えながら泣いていた。
「…ごめん…エレナ……ごめん……」
『………』
情という物は、生きる事を邪魔する。
優しい奴らは私に合わない。
『…謝る必要ないよ、イアン。
私は何も失ってないし、傷ついてもいない…』
「………」
選んだ選択肢が、続きのシナリオ。
こいつらに迷惑をかけ続けるか、お互いの為にここでキッパリと別れるか。
『…そろそろ、マックス達も帰って来るから…
昼食、作ろう…』
「…ごめん…エレナ…本当に、ごめん…」
『………』
理屈だけで動けたら、どんなに楽か。
私はまだ、非情になる覚悟が出来ていないから、こいつらとは離れられない。
『スクランブルエッグ…作ろう……イアン』
「……。」



