私から目を反らさず、ただ呆然とするイアン。
刹那の沈黙を破る様に、ギャングの男がクスクスと笑い出した。
「ほら、さっさと行けよ。こいつも撃ちたくてウズウズしてるみたいだしよ」
イアンと銃を向け合った時も、変わらず笑みを浮かべていた子供。おそらくドラッグで恐怖の感覚などが麻痺している。
「…エレナ」
『早く行って!!』
「………。」
私の態度から、何を言っても無駄という事を悟ったのか、イアンは下唇を噛み締め、悔しそうな表情を浮かべながら二階へと上がって行った。
「ジェイク、外を見張ってな。黒人が戻って来たら教えろ」
「OK」



