朝食を終えると、私は何をする訳でもなく、イアンが弾くギターをボーッと見ていた。
『ねえ、他の弾いてよ。
飽きたってば、スタンドバイミー』
「スラムの人間が弾くのは、スタンドバイミーかデイドリームビリーバーって決まってんだよ」
『なら、デイドリームビリーバー弾いてよ』
「コード知らねえ」
退屈だけど、なかなかどうして悪くない。
家に居た頃とは、人間が違うから。
『私さあ、いつまで出れないの?』
「まあ、2.3日くらい様子みて、何も起きなかったらマックスの許可降りるんじゃねえか。
あいつらも、たまたま近くを通りかかって俺らをからかっただけだろうし」
『1日で十分だよ。3日もここでイアンとブラッドのスタンドバイミーを交互に聞き続けるとか、ただの拷問だよ』
「マックスのスタンドバイミーよりはマシだろ。
レクイエムだぜ、あれは」



