90'sシリーズ/外伝







車に振り返ったと同時に、私を隠す様に目の前にスッと立った12才のウォーレンとイアン。

マックスとブラッドの二人も、車を睨みつけながらゆっくりと私の前へ移動し、4人で私の壁となり守ってくれた。






『……。』






4人の隙間から固唾を呑んで見ていると、ギャングの奴らはニヤニヤと笑みを浮かべながら、車を発進させてゆっくりと走り去った。







「…ブラッド、むやみやたらに抜こうとするな。

奴らと揉めたら、エレナやウォーレンまで殺されるぞ」


「ああ、気を付けるよ…」







マックスはギャングの仕事を手伝っているとはいえ、正式なギャングではない。

仮に今、彼らに抗戦していたら、マックスに仕事を与えているギャングは動いてくれず、向こうのギャングが報復に出てきて私達が皆殺しにされるだけ。







「…とりあえず、移動するぞ。

また遊びに来られても面倒だ」







銃声が鳴り響いても、みんな距離や方角を確認するだけで、慌てる人間なんて居ないし、無論、警察だっていちいち出てこない。

ここはそんな街。







『………』