訳がわからなかった。 日愛は、私の従兄弟だ。 生まれた時からついこの間の高校まで、ずっと一緒に、姉妹みたいに過ごしてきた。 何かあったらすぐ相談する中だった。親が知らない日愛のことだって、私はいくらでも知ってるのに。 「冗談やめてよ、つい3日前、電話したばっかなんだから笑」 笑いながら言ったけど、声が震えた。 信じたくない、なんで日愛が? 「ほんとよ、あの子屋上から飛び降りたの」