「奥の方って言ってたよね?チャリどうする、ここに停めてく?」 公園へ着くと、静香は入り口付近で止まり、私に聞いてきた。 「盗まれたら帰り徒歩になるし、中まで乗ってったほう良くない?」 「そだな」 静香はそう言って再び自転車をこぎ出し、 後ろで目を閉じ、頭をカクンカクンと揺らしながら寝そうな夏美をチラッと見ると、 ワザと段差のある方へ向かった。 「…あ、ワリィ」 「ドワーーッ!」 夏美は反動で後ろにひっくり返りそうになり、慌てて静香のシャツを掴んだ。 「着いたぞ、バカ」 「…ご苦労」