走り続け、眠る前に








「俺と達也もサッカーやってたんだけどさ、その影響で達也の弟もサッカー始めてよ、

日本代表入り目指すって言って、張り切ってんだ」



「あ、そういえばまだ達也の弟見たこと無い。

妹も居るんだよね」



「ああ、美咲な。

妹は一つ下だから、来年から俺らの後輩。


あいつは…なんだろ、別に特徴ねえな。


ちょっとアホっぽい」



「あはは、アホっぽいのも立派な特徴だろ」








真也は私が家から出てきた理由を何も聞かず、下らない話をずっと私にしてくれていた。




二人切りで会うのは勿論、初めての為、

一瞬、真也って意外に喋るんだなあと思ったが、

それは私に気を使い、無理して喋ってくれているのだと、なんとなく気付いた。