「夏休みだからってフラフラ出歩くのもいい加減にしろ! 明日からしばらく外出は許さんから少し頭を冷やせ!」 母親は父親の怒りの矛先が自分に向くのを嫌がり逃げる様に台所へ立ち、 私は壁にぶつかり電池の蓋が外れたテレビのリモコンを拾って直し、ソファーの前に在るテーブルの上に置いた。 「頭は冷えてますよ。 私、お父さんみたいに熱くなりませんから」 その瞬間、父親は立ち上がり、私の髪を掴んで引っ張った。