「タバコ出しなさい」
「持ってませんよ〜。
なんなら私のポケットに手突っ込んで探しますか?」
「………。」
静香がふざけて挑発的にそう言うと、真也が静香の頭をポンっと軽く叩いた。
「いてっ」
真也は静香のズボンのポケットに手を入れ、タバコの箱を取り出した。
「あー、何すんだよ真也」
真也はタバコの箱の蓋を開け、中身をバラバラと地面に落とし、踏みつけた。
「これで全部っすよ。
俺と達也は丁度切らしてたとこだから」
「…後でちゃんとゴミ箱に捨てるんだぞ。
君、名前と生年月日と住所教えなさい」
静香が警官の質問に答えてる間、真也は踏みつけたタバコを一本一本拾い、
集めたタバコをコンビニのゴミ箱へ捨てていた。
「………。」



