走り続け、眠る前に








「あはは、目立つのが嫌いなヤンキーも珍しいよな。


でも郁美さん、たしかに綺麗だよな。

政信さんと付き合ってるのが残念だ」



「政信?…ああ、あのオールバックの人か。

てか達也って郁美さんみたいな人が好みなの?」







静香がサラッと聞き、私は興味無さそうに装い、自転車にまたがってペダルを空回ししながら、耳だけを傾けた。






「うん、好みだな。

なんかサバサバしてて良いよな、真也」



「そうか?

女はやっぱり静かで控えめな方が良いだろ」



「夏美に言っといてやるよ」



「………。」








少し、ショックだった。