優香が家の中に入った後、私はしばし呆然とし、 やがて力無く単車の鍵を回してエンジンをかけると、京介の家へ向かった。 優香の家からは近い為、 五分もしないうちに京介の家の前に着くと、 二階に在る京介の部屋の電気が点いてるのを確認し、単車のホーンを一回だけ鳴らした。 「どうしたの〜先輩」 「……。」 窓を開けて顔を出した京介を黙って見上げていると、 京介は何も答えない私を心配したのか、窓も閉めずに走って下に降りて来た。