待ってよ…優香。 急にそんな事を言われても頭が回らないよ。 「ど…どうしたの、突然…」 動揺し、少し震える手で単車の鍵を回し、 エンジンを切った。 「夏休みって長いから… しばらく顔を合わせないで済むかなって思ったので」 「あ…あはは。 な…なんだよ、それ…」 気休めの言葉や、上手くいくと良いねの一言が、私には言えない。 フラれると決めつけた優香の寂しそうな笑顔は、 なぜか、いつにも増して可愛かった。 「お休みなさい、先輩」 「あっ… ちょ、ちょっと優香…」