「おい、起きろ」 真也さんが倒れているギャングの一人の顔を蹴り上げた。 「別に慰謝料引こうとかは考えてねえからこれで終わりにするけどよ、 オメーラ今日限り解散な。 分かったか?」 「…分かりました」 鉄パイプを握る真也さんは、 いつもの優しい真也さんじゃなかった。 当たり前の様に近くに居る人達だから忘れていたけど、 私を含め、ここに居る人はみんな世間のはみ出し者の暴走族。 改めて自分が居る世界が、怖い場所だと思い知らされた。