「キザな事するねえ~ そんなに私に惚れてもらいたいの?」 「あはは。 バラ一本で惚れてもらえるなら安いっすね」 「歳の数だったら臭すぎて笑えないって…」 私の両手いっぱいの花束の中にバラは一本も無く、 不覚にも、この晴れ舞台に私の一番好きな華をくれた少し生意気な後輩に、 今日、一番の感動を貰ってしまった。