華の咲きかた








「綾〜、そろそろ帰るよ」






夕方になり、今日の夜、兄貴が実家にご飯を食べに来る為、

私はバレないうちに単車を駐車場に戻す事にした。






「くっそう…

今日もこかしちまった」




「えっ?

…あーっ!クラッチ曲がってんじゃん!

あんたいつの間に転んだんだよ…」




「あははは。

次からは大丈夫だって、もう慣れた」



「いや…次ねえし…

もう乗らせない…」






私がトボトボと家へ向かって単車を押すと、

綾はヘラヘラと笑いながら単車を押すのを後ろから手伝ってくれた。




クラッチを曲げられたのは若干ムカつくけど、脳天気に笑う綾が憎めない私は許してあげた。






「…直すのはあんたね」



「あははは、任せろ」