その後は一度も京介に目を合わさず私は逃げる様に家へ帰った。 落ち着かないけど、音楽をかける気にもなれないし、 テレビを見る気分でもない私は、マドカさんに電話をかけた。 「どうした~?」 ホッとする。 「なんか…急にマドカさんの声が聞きたくなって…」 「……。」 一瞬、間があった気がしたけど、 マドカさんはすぐに笑い出した。 「あははは。 私は美咲の彼氏かよ」 弱いのかな。 あの時、京介に言ったのは嘘だったのかもしれない。 「マドカさん…」 「京介?」 なんで分かるんだろ。