オブラート









「春美ちゃん…


何やってんだよ、こんな所で…」







リン君は私に近寄ってきて目の前で屈むと、


私が後ろに隠したビニールに気付いた。








「…帰ろう。


拓真が悲しむよ、こんな事してたら」





「お…おい、林!


勝手に先輩の部屋に上がり込んで、なに言ってんだよテメーは」








リン君はサトルの事など眼中に無いといった感じで、振り向きすらしなかった。









「春美ちゃん…」




「……。」








私は声が出せず、

ただ、下を向いて黙っていた。