オブラート









部屋へ入ると、私は美咲さんに、何が起きたかを説明した。








「…そっか。


春美ちゃん、気にすることないからね。


バカやってれば、遅かれ早かれ、こんな時が来るんだし、

まだ捕まったと決まった訳でもないし」





「でも…

私が家出したせいで、明菜も居なくなって、今度は拓真が…」





「春美ちゃん、

そこまでの経緯なんて関係ないんだよ。



誰が悪いとかじゃなく、

不良な事やってれば、それはそいつの責任。



それに、今回のは拓真の意志でしょ」





「…意志?」





「逃げ切れないって思ってても、それでもリンを先に行かせたんだから、

自分がどうなるかとかの問題じゃなく、ただ、春美ちゃんを守りたかった。



そういう自分の意志があっての行動なんだから、春美ちゃんに責任なんて無いよ」




「……。」









美咲さんはそう言うが、


私の罪の意識が消える事はなかった。