「お願い止まって! ねえ!リン君ってば! あ、あんなバイクで… 拓真逃げれないよ! 捕まっちゃうよ!!」 「……。」 私があの時、 達也さんの車に素直に乗っていれば、こんな事にはならなかった。 拓真と警察が段々と遠くなるにつれ、 私は拓真が、二度と届かない所に行ってしまう様な気がした。 この二人の性格をわかっていれば、 普通に予想できる事なのに。 私は拓真達と一緒に居て、 いったい今まで、何を見ていたんだろう。 「拓真ーー!!!」 あなたたちのやさしさは 痛い――