「拓真、お前…
次捕まったら、確実に年少入るんだぞ。
フロントフォーク曲がった単車なんかで、交機から逃げれるわけねえだろ…」
「……。」
拓真はリン君を無視し、
黙ってスピードをゆるめ、警察車両を後ろに付け、私達を先に逃がそうとするが、
同時にリン君もブレーキをかけ、スピードをゆるめた。
「拓真…
頼むから意地はんなよ…」
「拓真君!
お願い、先に逃げて!
私なら大丈夫だから!」
私とリン君が必死に説得するが、拓真は一向にアクセルを回す素振りは見せず、
次の瞬間、
拓真はバックミラーで警察車両を見ながら、静かに言った。
「春美〜」
「…え?」



