オブラート








そして私達は、


来た時、同様、

なるべく大通りに出ずに、目立たない道を使い、拓真の家へ向かって走り出した。








「ごめんね、リン君…

なんか、嫌な予感がして怖くなって…」







私がそう言うと、リン君は優しく答えてくれた。







「しょうがないよ…

明菜ちゃんが居なくなって心細いんだよね。



でも、今日は状況が状況だから、春美ちゃんを乗せてても、先に拓真を逃がすからね

万が一、警察に追われたら」



「うん、わかってるよ」







拓真は私達の前を走り、


真っ直ぐ走るだけでも、左手に負担がかかって辛そうに走っていた。