アパートの前で、しばらく待っていると、拓真が息を切らしながら戻ってきた。
「お疲れ。
どうする、拓真…」
リン君が、自動販売機で買ってきたジュースを拓真に渡した。
「どうするって…
こんだけフォークがイカれてんだから、真っ直ぐ走るだけで精一杯だろうな。
左に曲がってるから、右折する時は相当スピード落とさないと事故るぞ…」
拓真が座り込んでジュースを飲むと、
リン君が達也さんに言った。
「達也さん、これじゃ警察がついたら原チャがケツモチして逃がすしかないんで、
春美ちゃん、車で拓真のマンションまで送ってもらえませんか?」



