オブラート








私達は、拓真の家から少し離れた達也さんの家に向かい走り出し、



大通りをなるべく避けて向かった為、幸い警察に見つかることもなく、


しばらく走ると、達也さんが住む二階建てのアパートに着いた。








「兄貴〜、入るよ」







拓真が勝手にドアを開け、玄関に入ると、


部屋から達也さんが玄関に出てきた。








「よう、久しぶりだな。


リン、元気だったか?」








拓真よりも背が高く、

拓真よりも声が低い。





でも、

顔はどことなく、拓真に似ている達也さん。







「お久しぶりです。


元気に拓真とバカやってましたよ。



この子、同級生の春美ちゃんです」






私はリン君に紹介され、達也さんと目が合った。