オブラート








「真也さんに借りたやつ、一個しかないぞ。

残りどうすんの?」




「フルフェイス二個も持ってる奴いるのか?」




「三個だろ。

帰りは四人なんだから」




「三つか〜。

ちょっと遠いけど、夜になったら兄貴の家に借りに行くか。


たしかツーリング用に二つ持ってたから。


残り一個なら、なんとかなるだろ」



「優介なら持ってそうじゃない?

あいつビビりだから、日中はメットかぶって走ってそうだし」



「あはは。

ありえるな、それ」








私達は今夜、拓真のお兄さんからヘルメットを借りて、明日、明菜を迎えに行く事となった。