オブラート









「真也さん…」




「お前ら無敵なんだろ?」










真也さんはそう言って、クスッと笑った。









「…真也、私の話聞いてた?

卒業式まで、たかが半年なんだよ。


今、無茶な事して、一生の思い出をダメにするくらいならさ…」



「俺らのたかが半年と、15歳のこいつらの半年は、全く意味が違うよ」











この時、


真也さんが言った言葉の意味は、


もう少し、後になってからわかった。






大人になってからの六ヶ月と違い、


15歳の私達にとっての六ヶ月は、

長く、かけがえがない。










私も、



拓真も、



リン君も、





確認するまでもなく、気持ちは同じだった。










「ありがとうございます」











リン君は、バイクの鍵を握り、

ニコッと笑った――