オブラート









リン君は何も言い返せず下を向いたままで、テーブルを囲んだ私達も無言になっていると、



壁によりかかりながらタバコを吸っていた真也さんが、ポケットからキーケースを取り出し、鍵を一つ外した。










「リン」





「…え?」








リン君が真也さんに呼ばれ、振り返ると、

真也さんは外した鍵を、リン君に投げた。








「迎えに行くのに、原チャリ2ケツして捕まったらバカだろ。



俺のザリ、ノーマルに戻してあるから使えよ」




「ちょっと真也…」