「…春美ちゃん」 美咲さんの隣に座ると同時に、美咲さんが私の名前を心配そうに呼び、 その優しい声を聞いた私は何かの糸が切れ、 黙って涙がこぼれた。 すると、美咲さんは私の背中に手をまわし、軽く頭をなでてくれた。 「マドカさん、 ここの県立の教護院に、昔、入ってましたよね」 リン君が、マドカさんに言った。