拓真達が言う教護院とは、児童自立支援施設の事で、
入所規定は何も、犯罪を犯し、逮捕されて家庭裁判所での判決だけが全てではなく、
素行不良の少年、少女達の、環境変化での更正を目的とする、保護者と児童相談所での措置として、入所する事も可能だった。
「そんなに邪魔だったなら、俺らの所に押し付けておけばよかったんじゃねえの?」
「あの人、公務員だから、
娘が非行に走って逮捕されたり、娘の事を殴り続けても、世間体が悪いでしょ。
何より、面倒だしね。
あの子が警察の厄介になる度に、交番や警察署に行くのも」
「……。」
拓真と義理母が話していると、黙っていたリン君が突然、怒鳴った。
「どこまで身勝手なんだよテメーらは!」



