月灯りが水を照らした色は、 青いのか黒いのか、よくわからない色で、 顔を上げることのできない私は、青黒い水面にうっすらと映る自分の顔の表情が、身体から伝わる小さな波紋のせいか、よくわからなかった。 きっと 笑っていても、泣き顔に映っていただろうけど。 「ありがとう」 拓真は優しい声で、 語尾を伸ばさず綺麗な言葉を使い、 私をフッた――