オブラート







「岸谷、村上、林たちとつるむのは別に反対しないが、ちゃんと学校には来るんだぞ。

こいつら、ちっとも学校に顔出さないからな」



「あはは。

たまに遊びに来てるじゃん、俺も拓真も」



「遊びにだろ、授業を受けろよ授業を」






二人が笑いながら話す中、私は小さな声で言った。






「私は別に…

高校も行く気ないし、家にも帰る気ないので」



「岸谷…高校くらいは行ったほうがいいぞ。

お父さん、行かせてくれないのか?」



「そういう訳じゃないですけど…あの家から高校に通うくらいなら、働いて独り暮らししたいから…」