オブラート









「リン君ってモテるよね」







テニス部の女子を見ながら、明菜が言った。






「そうでもないよ。

多分、拓真が居ないから俺の名前呼んだんだよ。


いつも学校に顔出すと、6対4くらいの割合で拓真の名前叫ばれるし」



「あはは、割合数えちゃってるんだ。

しかも、あんまり差無いし」






明菜とリン君は平然と喋りながら歩いているが、私は注目を浴びるのが恥ずかしくて、少し下を向いて歩いた。