真冬の景色【完全版】







「カッチョイイ〜!

渚ちゃん渚ちゃん!灯火だよ灯火!」



「‥落ち着け美雪、あんま見んな、

つーか、イテーから背中バシバシすんな」






その時だった。


残りの2台が私達の前をゆっくりと通過する際、私達が居る、歩道側を走行する方の車で箱乗りをする一人と、私は目が合った。







「‥?」







すると、そこに居たのは、

あの日、私達に絡んできた、北中の灰原七海という女だった。







「‥あっ」






灰原だと気付いた、次の瞬間、



私と来未の存在に気付いた灰原は、すれ違い様、私達を見て、バカにする様な顔つきでフッと鼻で笑った。






「‥‥。」「‥‥。」







一瞬、沈黙した後、

我に返った私と来未は、声を揃える。







「はあーっ!?」






突然の再会に、人を見下した様な笑いを向けてきた灰原に対し、私と来未は唖然とした。