真冬の景色【完全版】








彼女は白砂の1つ上の先輩、涌谷桐子。


バンドのボーカルなんてやっているが、これでも一応、狐道のメンバー。


しかし、私や悠里の態度からも分かる様に、彼女は私達同様のヘタレヤンキー。

ゆえに、私達とは気が合う。






「何時からなんですか、流し」






来未が言う流しとは、俗に言う、暴走族の集会の事。






「瞳さんの家に11時に集合。


つーか、お前ら早く入れよ。

いい加減、息苦しいぞ、時枝さん達との空間」



「でしょうね」



「まだ集まんねーのかよ、特攻服の金。

この前辞めたバイトの給料どうしたん?」



「パーッと使いました」



「使うな!渚、お前は?」



「パーッと使いました」



「何にだよ‥」



「特攻しない服などに」



「しろよ!」