真冬の景色【完全版】








「あ〜疲れた」





由依さんはそう言って後ろへ仰け反り、絨毯に両手を付いて一息入れ、私は土産のケーキの箱を開けた。






「うおっ、スゲー豪華じゃん!

太っ腹な客だね」



「ん、女帝會のバックの人だよ、それくれたの。

たまに来るんだ、ウチの店に」



「え‥マジ?」



「普段は若い衆の人らだけなんだけど、今日は上のお偉いさん方も来たから貸し切りでさ、

年末は忙しいからって、早めの忘年会。

おかげで気疲れしたよ、タバコ吸えねーし」



「コエー‥

大変だね、ホステスも」



「まあ、チップだけで5万貰えたけど」



「いいなあ、1万ちょーだい」



「働け」