その日の深夜。 「強くなってきたな、雪。 由依姉ちゃん、帰り大丈夫かな?」 来未の部屋の窓を開け、近くのスナックに務める由依さんを心配しながら、次第に強まる雪を眺めていると、 来未の家の前に、一台の高級車が停まり、中から由依さんが降りて来た。 「あ、帰って来た」 運転席に向かい、ペコペコと何度も頭を下げた由依さんは、車が発進するのを見届け、家の中へ入って来た。